節度

人間が人間以上のことを試みれば滅びる。過度な欲望の肥大で人類は破綻してきた。古代ギリシャ最大の知恵は節度にある。自然が自然以上になるとどうなるか?これは保守的な考えであろうか?人間だけが特別であるとは思わない。ただ進化が急速だったひとつの種に過ぎず、それ故、滅びるのも早いのではないか?進化の過程で知性を持ってしまった種は、植物より長い歴史を築くことはできないだろう。知の成果は、人類がいなくなった後で何の意味があったのだろうか?存在を知られない存在とはなんの意味があるのか?ゼロはゼロではない。ゼロの周囲に存在があるからゼロがある。ゼロだけならゼロはありえない。

史上最古の生殖

史上最古の生殖は、無機質であった地球に隕石が衝突し、有機物をもたらした偶発的な出来事による。太古の記憶への回帰欲求は、無機質への欲求であり、死への願望である。

重力で落下する言霊

「滑る!」摩擦の力で言葉をくりだす。擦り合せるものは二つはないと駄目だ。絞りだすのとはちょっと違う。重力に逆らって言葉が浮きでる。天空から舞い降りてくることも勿論ある。でも、大抵は重い腰を持ち上げるような具合だ。「滑る」のではない。そんなに軽くはない。羽根の言葉は思いもかけず、閃くときだけ。そんなものは期待できぬ。言葉は重い。とても地球の重力に逆らって発せられる代物ではない。地上の言葉は、重力で落下する。そして、それを両手で拾いあげないといけない。一方、空中を浮遊する言葉は稀だからこそ貴重ともいえる。ただ、捕まえられるかどうか。