迷著

教科書を完璧に記憶して、教科書通りに行動して喋る人。教科書で教えたつもりになっている教師。教科書と文部科学省と政権の関係を無視する輩。教科書を読んで学んだつもりの学生。教科書に書いてあるのだから、と言って一歩も譲らない融通のなさ。教科書が時代によって変わることを想定しない生徒。教科書が正しいと、全く疑わない連中(デカルトを知らない)。教科書を読んで知っていると自慢する女学生(ソクラテスを知らない)。医学の教科書を暗記して治療する危険な医師(現代西洋医学信仰者)。憲法改正で法律を学びなおす法学者。数学の教科書の記号がライプニッツのものだからといって自己流の記号を使うのを恐れる数学者。教科書を聖書とする人と聖書を教科書とする人。聖書の隣にニーチェの書をおいて均衡を保とうとする強者。卒業すると手の平を返したように教科書を忘れる愚者。教科書に相応しくないから掲載されないが貴重な書物たち。教科書で子供が学んでいれば安心する母親。教科書を愚弄する将来有望な小学生。バナナを踏んで滑るが如く教科書で滑るやんちゃな児童…



雰囲「気」を読む

心理学者のように接しなければならない。相手の言葉を信用するのではなく、その言葉の生じる背景と、その原因を突き止めるようにする。こちらの返答は、仮説を確かめることに重点をおき、会話の進行にどのような影響を与えているかを意識する。時によっては、言葉よりも口調と抑揚、顔つきや態度の方が多くを意味を語っている。言葉の症状性にも配慮して患者の症状に、心理学者の無意識がどれくらい介入しているのかについても熟考する。

捨てる決断

人生は短い。良書は多い。とても速読できる代物ではない。よって、優先順位をつけて、リストアップぜざる得ない。そのために、まず「何を読まないか」を決める。「捨てる決断」をしなければ、得られるものが明確にならない。乱読は学生がするもので、卒業後はエネルギーの配分に気をつかう必要がある。芸術や音楽や旅行などについても同様のことが言える。もっとも、文化なんてどうでもいいというのも一つの人生だが。

不満を満足に変換する

顧客の抱える問題を解決するために、企業は存在し、一旦解決されれば、また新しい問題を人為的に創造してしまってから、それを解決すべく商品やサービスを提供する。問題を抱えていない人などいないという仮説と、不満を満足に変換するとい使命。